音楽大学で学ぶ音楽理論と、独学で学ぶ理論には“学び方の自由度と難しさ”という側面があります。藝大卒の視点から、必要な知識の整理法からおすすめの教材、効果的な学習習慣まで、独学で音楽理論を身につけるための道筋をお伝えします。
独学でも音楽理論は十分可能!心構えと学習の基本
独学でもある程度までは理解が出来ます。
まずはそもそも何で音楽理論を学びたいのか、ここが重要です!
音楽理論にも様々な切り口・視点があるので、何がしたいかでどう始めるかが変化します。
(例:作曲をしたい→どんなジャンルの作曲がしたい?)
まずはここを考えてみてください。
インプットとトランスクリプションを両輪に学ぶ
知識を増やしても、実践しないと何が分からないのかも分からない・・・
そうならないためにも、インプットとトランスクリプションと並行して進めていきましょう!
インプット:楽典・スケール・コード進行などを本で学ぶ(動画でもOK)
トランスクリプション:好きな曲を耳コピして分析/問題集を解いていく → 理論を手と耳で理解する
こうすることで、理論と実践を重ねることが出来、習得スピードが上昇します。
学ぶ順序の目安:学習ロードマップを作成
きちんとロードマップを作ることで、漏れなく着実に覚えていくことが出来ます。
例:作曲をするために学ぶ場合
まずは「スケールとキー」「ダイアトニックコード」「基本コード進行(I–IV–V)」「転調」 → 中級~上級として「ノンダイアトニックコード」「テンション」「分数コード」へ。
例:音大を受験したくて学ぶ場合
まずは「音符」「休符」「基礎的な音楽記号」の理解から。「音程」「調性」「和音」へ進んでいく。基本的に教則本の通りの順序で学んでいく。
楽器を使った実践
特にピアノがあると視覚・聴覚に働きかけやすく、理論の習得が加速します。理論は本で読んでも、理解しているようで理解していない場合もありますよね。
そんな時はピアノを弾いてみて、実際の音として聞くことで理解が深まります。
コードやスケールは実際に手で弾いてみると「耳」でも理解が定着します。
それでも難しい!のが音楽理論!
冒頭に独学でもある程度学ぶことは出来ます。と言いましたが、やはりどうしても自分だけでは解決しないことも出てくると思います。
ある程度の知識がつくと、「何でこうなるのか」というたくさんの疑問が出てくる場面も少なくありません。そんな時についにレッスンを受けてみる検討をしてみてはいかがでしょうか?
独学で音楽理論を学ぶには、
「インプット(理論を知る)」+「トランスクリプション(耳でとらえて自力で再現する)」+「楽器による実践」
この三位一体の学びがカギです。適切な順序で、ジャンルを越え、少しの習慣を積み重ねれば、理論はあなたの表現を支える強力な武器になります。
藝大卒として伝えたいのは、音楽理論は“目的”ではなく“手段”。独学でも十分に身につきます。ぜひあなたらしい学びの道を、自信を持って歩んでください!



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