
はぁ…また今週も“練習してないです”って言われた…
あるあるすぎる(笑)でも、『練習してきなさい!』って怒っても変わらないんだよね…


そうなのよ…。じゃあどうすればいいのか、誰か教えてほしい…!
じゃあ今日は、“練習してこない生徒”への具体的な対処法まとめてみようか!

1. ピアノの先生なら一度は経験する「練習してこない問題」
ピアノを教えていると、ほぼ100%の先生がぶつかる問題。
それが 「生徒が練習してこない」問題 です。
「やる気がないのかな?」
「親がちゃんと見てくれないのかな?」
「言い方が悪いのかな?」
そんな風に、先生側が自分を責めてしまいがちですが — 実は原因はもっと複雑です。
結論:練習してこない=怠けている ではない。
まずは「なぜ練習しないのか」を冷静に知るところから始まります。
2. 生徒が練習しない理由はタイプ別に分けられる
① 忙しくて時間がないタイプ
・習い事が多い/学校の宿題が多い
・ピアノ以外の優先度が高い
② 練習の仕方がわからないタイプ
・家で何をすればいいか曖昧
・「とりあえず弾いて終わり」になっている
③ やる気が続かないタイプ
・目標が見えない
・達成感が得られない
・成功体験不足
④ そもそもピアノが好きではないタイプ
・親に勧められて始めた
・まだ「楽しい段階」に入れていない
→ まずは、どのタイプか見極めることが大事!
3. タイプ別の対処法
◆ 忙しいタイプ
✅「毎日10分じゃなくて、週2~3回でOK!」と提案
✅「宿題を減らす=先生側の勇気」も必要
◆ 練習の仕方がわからないタイプ
✅ 宿題を「やることリスト」に落とし込む
例:「今日やる場所」「何回」「できたら〇をつける」など具体化
◆ やる気が続かないタイプ
✅「1週間でできるゴール」を作る
✅ 小さく褒める回数を増やす
◆ 好きではないタイプ
✅「曲の選択」を生徒に任せる
✅ レッスン内容自体をエンタメ化
4. 練習してこなくても伸ばせるレッスンはある
「家で練習してくる前提」が崩れ始めている今、
“教室内で完結できるレッスン” という考え方も広がっています。
・レッスン中に“できる”を作る
・短時間で変化が見えるメニューを入れる
・「成功体験」を毎回持たせる
もはや
“練習してこない=ダメ”ではなく、“練習しなくても伸ばせる指導力”が問われる時代
とも言えます。
5. 【おすすめ教材】練習しない子でも続けられる!
◆ 🎹『【 リズムお手本動画付 】 出席カード』
→ レッスンが可視化されることでやる気がアップ!!!練習カードとしても◎
◆ 🎹『しってるきょくでどんどんひける ピアノひけるよ!ジュニア』
→ 知ってる曲だから集中できる。やる気が続かないタイプに◎
◆ 🎹『ピアノ連弾 入門×初級 いちばんやさしいピアノ連弾』
→ 簡単だからレッスン内で完成させやすい!“先生と一緒に弾けた”がご褒美に!
✅ 保護者への声掛けポイント例
🔸 責めるのではなく“共有する”姿勢で
「〇〇ちゃん、今こういうところはできてきていて、あと少しでさらにステップアップできそうなんです!」
🔸 “完璧な練習”を求めない
「毎日じゃなくても大丈夫なので、5分だけ“ここだけ”弾く、という形でも OK です!」
🔸 家庭の負担を減らす提案をする
「おうちで声かけしなくても、レッスン内である程度進められる形にしていますのでご安心くださいね」
🔸 “保護者の役割”を限定して伝える
「今日は、このページの“スタンプを押す”だけお願いできますか?」
→ “練習させる”ではなく“見守るだけ”の依頼にすると保護者が動きやすい
🔸 感謝をこまめに伝える
「いつもご協力いただきありがとうございます!」
→ これだけで保護者の協力度が変わります
8. 練習してこない生徒は“伸びしろの塊”
練習してこない生徒を目の前にすると、
先生として「どうしたらいいの?」と悩むのは当然です。
でも視点を変えると、こうも言えます。
✅ 練習しなくても辞めずに通っている → 音楽が嫌いではない証拠
✅ “練習なしでも伸びる指導法”を作れたら → どんな生徒にも対応できる先生になる
生徒が練習してこないのは先生のせいでも、生徒の怠けでもなく、
ただ “その子の今の段階に合った仕組みがまだできていない” だけ。
レッスンでできた小さな成功が、
生徒にとっての“次の一歩”になることは、何度もあります。
【まとめ】先生が消耗しないために
✅ 練習してこない理由は「やる気不足」だけではない
✅ タイプ別の対応でレッスンは変わる
✅ 家でやらない子でも、伸ばせる指導は存在する
✅ 保護者を“仲間”にする声かけを意識する
✅ 指導者自身が「できてること」に目を向けることも大切
🎹 最後に…
ピアノの先生は「技術指導者」でありながら、
同時に「モチベーションコーチ」であり「家庭と教室をつなぐカウンセラー」でもあります。
だからこそ悩むし、疲れるし、試行錯誤する—
それは、真剣に生徒と向き合っている証拠です。
練習してこない生徒は、
先生の可能性を広げてくれる“成長のチャンス”でもあります。
失敗ではなく、実験。
責めるのではなく、理解する。
やらせるのではなく、続けてもらう。
そんな指導ができる先生が、
これからのピアノ教育を変えていくのだと思います。



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